まちこの恋文127
あなたのせいで、あたし、
紅葉を乞うようになっちゃった。
枯れ行く様が一番人を惹きつける。
あなたが好きです。
あなたを見ると、あたしは、心が穏やかになります。
そして、少しすると、
ふつふつと元気が湧いてくるのです。
緑の葉が、太陽の色になっていくこと。
枯れることが、輝くことでもあるのね。
咲く花ばかりが美しくはないって、気付かせてくれる。
それぞれがそれぞれの世界で生きている。
おじさんの赤ら顔。しもやけた手。皺がそのまま絵巻物。
一枚の葉っぱの向こう側に、何万年の景色、葉脈を歩く小人が話す。
風情とは、
ここにいるまま、どこまでも散歩することね。
どうして、人は時を感じたいのかしら。
いつでも、あたしは、人生を不思議がっている。
心が飛び跳ねたのか、体が飛び跳ねたのか。
舞いあげた枯れ葉は、そのまま、あたしなの。
たのしい。
身体だけがあたしじゃない、風も、枯れ葉も土も、子供の遊ぶ声も、その場の全てがあたし。
だから、あたしは、いないみたい。
綺麗で朗らかで、調和した自失。
平和であることで人は自失できる生き物。
人が、風情になれる。
握りしめていた心をふっと、手放せるの。
そして、それは、そのときだけ。
時がずれれば、
エゴがあたしを襲う。
とても、正確に。
それは、空腹からかもしれない。
それは、あたしの誰かにした暴力だったのかもしれない。
ときには、他人の顔をしたあたしが現れる。
わたしは、私を見下す。
落ちた枯れ葉を、あたしに見立てて。
あたしを斬る。
あたしが裁けるのは、あたしだけ。
さらば悪しき自分
平穏あれ!
まちこ、お前を赦す。
紅葉に形を変えてあらわれた、あなたに感謝します。
そして、わたしは、絶対零度の眼差しを手に入れる。
荷重0のモジュラー形式。
まちこ
紅葉を乞うようになっちゃった。
枯れ行く様が一番人を惹きつける。
あなたが好きです。
あなたを見ると、あたしは、心が穏やかになります。
そして、少しすると、
ふつふつと元気が湧いてくるのです。
緑の葉が、太陽の色になっていくこと。
枯れることが、輝くことでもあるのね。
咲く花ばかりが美しくはないって、気付かせてくれる。
それぞれがそれぞれの世界で生きている。
おじさんの赤ら顔。しもやけた手。皺がそのまま絵巻物。
一枚の葉っぱの向こう側に、何万年の景色、葉脈を歩く小人が話す。
風情とは、
ここにいるまま、どこまでも散歩することね。
どうして、人は時を感じたいのかしら。
いつでも、あたしは、人生を不思議がっている。
心が飛び跳ねたのか、体が飛び跳ねたのか。
舞いあげた枯れ葉は、そのまま、あたしなの。
たのしい。
身体だけがあたしじゃない、風も、枯れ葉も土も、子供の遊ぶ声も、その場の全てがあたし。
だから、あたしは、いないみたい。
綺麗で朗らかで、調和した自失。
平和であることで人は自失できる生き物。
人が、風情になれる。
握りしめていた心をふっと、手放せるの。
そして、それは、そのときだけ。
時がずれれば、
エゴがあたしを襲う。
とても、正確に。
それは、空腹からかもしれない。
それは、あたしの誰かにした暴力だったのかもしれない。
ときには、他人の顔をしたあたしが現れる。
わたしは、私を見下す。
落ちた枯れ葉を、あたしに見立てて。
あたしを斬る。
あたしが裁けるのは、あたしだけ。
さらば悪しき自分
平穏あれ!
まちこ、お前を赦す。
紅葉に形を変えてあらわれた、あなたに感謝します。
そして、わたしは、絶対零度の眼差しを手に入れる。
荷重0のモジュラー形式。
まちこ
by kojiki-machiko | 2012-12-07 03:18