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無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 まちこの恋文70   

なんかあ、

さばくにくるとお、

すっごい、愛されまくって、

ほんと、もうやってらんないの!

自分がだってことなんて忘れちゃうよ!

もう最高!!


とか、ダチの売女が言ってたんだけどー

んなわけないでしょ、ほざけえ!

あんたのクソ感度といっしょにすんな!


って言って、エラで笑ってやったんだけどお、


やっぱ気になんのよねー、悪い?あんただって来るでしょ?
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で、さばくにくるとお、なんか、うずくっていうかあ

なんか、足の裏とか、

すっごい快感地獄なのよね。


砂の一粒一粒に、愛撫されてるのよね。

小さな命の大群に犯される感じわかる?

熱いのよね、すっごいあっついの。


ただでさえ、こっちは、鯖だっつうの。


人間相手がぎりぎりだっていうのに、それ以上の高温は愛撫じゃなくて
暴力だろって、砂に言うんだけど、砂は砂だから話し通じないのよね。

でもま、たしかな実感ある、愛撫だった。

だから、一晩だけなら耐えられるかな、ってことで、

相手したのよ。
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そしたら、砂が、すすり泣くのよね、夜中。

その、音。その音ったらなかったわよ。

そう、聞こえるっていうか、

なんで、あなたは、愛を眠らせておくんですかぁ・・・

なんで愛の出し方、忘れたんですかぁ・・・って。聞こえた。


け!だまれっての、くそ砂!

あんたとは、まったく感覚が違うんだから、勝手に悲しむな!

ってしかってやったわよ。

やさしいのと涙もろいのはぜんぜん違うんだよ!!

あたしゃ、鯖なんだからね!

からっきし、ノーリアクションでも、感じてるっつーの!!

って、砂に、ビチビチ尻尾叩きつけたわ。



そしたら、砂は、その夜、とても冷えた。

とても。

その冷たさは、ほんとうにやさしかったわ。

きっと、気持ちが伝わったのね。

もうまったく別の砂。


砂、砂、砂、一粒ひとつぶの夢の中を泳いだわ。


無言の砂、さらさらとした、静けさ。



そして、

夜明けの砂。


あたし、夜明けの砂が、とても好きよ。最高に好き。

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砂漠の鯖より

by kojiki-machiko | 2010-09-09 02:34

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