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無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 まちこの恋文57   

目が覚めたのか、

夢を見はじめたのか、


区別のつかない朝。


わたしは、まないたの上にいた。
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寝ても覚めても、

わたしは、鯖だった。



眠りの中。
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わたしは、不埒なプラチナ、白銀の中を走る、青い血。
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わたしの通った道が、新たな血管となり、
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あなたへと突き刺さる。


白い砂漠に突然、心臓が顕れる。


現実のことのように、そんな世界を過ごしたけれど。


まな板の上で覚めたわたしは、言うの。

何を血迷った想像しているの?

あなたは、〆鯖になるんでしょ?

そうだった!とわたしは想いだす。あなたのことを。


わたし、あなたのわずかに残った歯の、金歯に惚れたのだった。

あなたが、少しも動かず、眺めてる、松前漬け。

その姿は、どことなく、亀っぽかった。

取り返しのつかない冗談に貫かれたような顔したあなた。

長く生き過ぎてしまったかのようなその目。真空管のような。なんか起きそうな無音の瞳。


メスの亀は、卵を産みながら泣くけれど、オスの亀はいつ泣くの?

なんて思ったら、もう。

あなたを泣かせたい。うれし泣きでも悲しなきでも。

いっしょに泣きたい。

酸っぱい胃液がこみ上げてくるんでもいい。


その酢と涙であたしを〆てほしい。

あたしは、あなたの酒の肴になるの。


あたし、しめサバになる。

そのがらんどうの瞳に、

反射する、本当の光りものにしてほしい。


おいしいよ。 
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いたむのはやいから、はやく食べてね。

わさびを大量に添えて、エレクトしてほしい。


まちこより

by kojiki-machiko | 2010-04-24 00:41

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