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無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 まちこの恋文23   

酩酊して、目イッてる。だろうな、今、あたし。

最低だけど、咲いている。

カエルがゲッコゲコ、月光の下

鳴いている、あたしの代わりに。

あのときのあなたみたい。

泣きたい気分で泣けずにいたら、

泣いて現われたあなたに、救われた。

あたしの気持ちに、偶然答えるあなただもん。

くたびれた都会のはじっこ、

朽ちる古いビルの影、くちびる寄せて、ふるえてるふたりに降る、出来すぎた月光。

あ…、雨、月光があるのに、雨。

夜の天気雨。

紫色の電線の閃光に雨露。

カラスの濡れた羽。

心もとない、あしもとに、汚れたカエル、どこ帰る。家もなく。親もなく。

あるのは、雨と、消えた夜。

ほら、ぴょんぴょんぴょん。

前へぴょん、後ろへぴょん。

ぴょん、ぴょん、ぴょん!

飛び跳ねて、ぬげた靴の

悪魔に似せた、マニキュアの似合わぬ、あたしの胸の奥。

純粋な悪魔は、天使のことを、きっと、よく、知っているの。

そうつぶやいて、酔っているわたしは、少しだけ、泣けた。

ヒロインになれず、泣いていた。でも、あなたが見てたなら。

あなたがいるのなら、だれもいなくても。

あなたがいるさ。あなたがいるさ。

もう、来る、頃。

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月光の虹を見た、まちこより

by kojiki-machiko | 2009-06-04 01:58

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